OnlineShop 絵本 大人向け いつか、ずっと昔
いつか、ずっと昔、私はへびだったことがある。と思ったとたんへびになっていた――。結婚を目前にした春、恋人と夜桜を見に行くと、そんな風にして、「私」はかつての「恋人たち」に出会ってゆく。それぞれの過ごした幸福の時間は、私だけのもつ過去の記憶。たぶん、夫となるひとも彼だけの記憶をもっているのと同じように。でも本当に、""へびの恋人""のような素敵で美しい人、""ぶたの恋人""のようなどこか頼りないけど愛さずにいられない人、""うば貝の恋人""とのような熱く激しい恋・・・、読む人がふっと思い出してしまうような自分だけの""昔""の気持ちを誘います。そして、今、「さよなら、昔の恋人たちに、そっと言った」――。"